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笛の穴開け ドリルビットによる穴の違い
 はじめに

竹や塩ビ管で笛を作り始めてから数年たちましたが、最近、竹用ドリルビットというものを買って、その穴のきれいさにびっくりしています。そこで、今まで使っていたドリルビットを振り返り、ちょっと比較をしてみました。

最初に買ったドリルビットは、とにかくオールマイティな鉄工用ドリルビットでした。ただ、竹はゆっくり穴を開ければまあまあでしたが、塩ビ管だとひどいバリが出るので困っていました。しばらく木工用ショートビットのネジ山をペンチでつぶして使うこともやっていましたが、それと同じような形のC型ショートビット先三角ショートビット)の方がもう少し性能が良いことがわかり、C型ショートビットを使っていた時代が一番長いです。ただ、塩ビ管では、穴の周囲が微妙に盛り上がってしまうという問題点もありました。

昨年、F型ショートビットというものも買ってみましたが、バリの出具合はC型と鉄工用の真中ぐらいの感じで、あまり良い印象はありませんでした。つい最近、竹用ドリルビットというものがあることを知り、買ってみましたが、これがすごい。竹でも塩ビ管でも完璧な穴が開きます。問題点は、ちょっと値段が高いということだけです。


 いろいろなドリルビット

下から、鉄工用ドリルビット、C型ショートビット、F型ショートビット、竹用ドリルビット

左から、鉄工用ドリルビット、C型ショートビット、F型ショートビット、竹用ドリルビット


以下に、穴の比較を出しましたが、ただ、鉄工用ドリルビットは5年ぐらい前に買ったもの、C型ショートビットは4年ぐらい前に買ったもの、F型ショートビットは昨年買ったもの、竹用ドリルビットはつい最近買ったものです。もともと切れ味がかなり違いますので、そのあたりは差し引いて見てください。


 穴をあけたところ

ちょっと、上のドリルビットの写真と、順番が逆になってしまいました。いずれの写真も、左から、竹用ドリルビット、F型ショートビット、C型ショートビット、鉄工用ドリルビットによる穴です。マスキングテープにラインを引いて竹の上に貼り、その上からドリルで穴を開けています。道具は卓上型ボール盤です。

マスキングテープのバリはどうでもいいのですが、やっぱり一番左の竹用ドリルビットはきれいな穴が開いていますね。F型ショートビットは比較的新しいので切れ味が良いはずなのですが、結構バリが出ています。C型ショートビットは、昔(買った当時)は、もっときれいな穴が開いていました。(^_^)






マスキングテープをめくったところです。C型ショートビットは、なぜか穴の周囲が微妙に盛り上がった感じになります。塩ビ管では、それがもう少しひどくなります。これを見ても、やはり一番左の竹用ドリルビットの穴がきれいですね。





うーん、C型ショートビットの名誉のために言っておきますが、これは古くて切れ味が悪いせいで、新品はもっときれいな穴が開きます。




裏側から見たところですが、女竹は、内腔側がやや柔らかい構造になっているせいか、もともと内側にはあまりバリが出ません。それでも、やはり一番左の竹用ドリルビットの穴がきれいであることは確かです。






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