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幸村さんは明治37年生まれで、名古屋の大須で宮流神楽を習い、知立神社などで活躍された方です。
以下が音源から採譜した楽譜ですが、作曲者目線で見ると、もっとも整然としているというか、きちんとした構成を持っています。
1と2行目は全く同じ。
1・2行目最後の32八2*(=2八2*)は、3行目で2八 2八2*と受け継がれています。
4・5行目前半の565 3253 2 の音の形は、1・2行目前半と同じで、これも2拍ずれた形で受け継いでいるものと思われます。
5行目最後の2八六は6行目の最初でまた2八六と受け継がれています。
そして、8と9行目は全く同じ。
メロディラインとしてもきちんとした4拍子となっており、太鼓の関係も整然としています。
おそらく作曲された当初の状況をかなり反映している形ではないかという印象を受けます。 |